人間関係トラブル解決法「I(アイ)メッセージの効果とは?」

I(アイ)メッセージとは、人間関係のトラブルを解決するテクニックのひとつです。
I(アイ)メッセージを使いこなせるようになれば、よりよい人間関係を築くことが可能になります。

 

●I(アイ)メッセージの特徴
・「私」を主語にして、自分の感情を伝える
・「あなた」を主語にすると、相手を非難してしまうことになりがち
・「私」を主語にすると、自分の要求や感情を相手に伝えることができる


たとえば、「話しを聞いてくれない夫」に対して、人間関係を築きつつ、話しを聞いてもらうためには、どうすればいいでしょうか?

I(アイ)メッセージを使うと、こんな感じになります。

 

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○相手の行動
「私が、あなたに話しかけても、雑誌を見ながら返事をするので・・・」

  ↓
○それに対する自分の感情・気持ち
「「私は、あなたがちゃんと私の話を聞いてくれないによう感じて、悲しい・・・」

  ↓
○自分の要求
「だから、私は、私が話しかけたとき、雑誌を見ないで、ただ私の話を聞くことに集中してほしい」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

と、こんな感じになります。

 

◆コミュニケーションの目的は・・・

 ○感情(自分がどう感じているか)と、
 ○要求(何をしてもらいたいか、何を助けてもらいたいのか)

を伝え合うことです。

 

◆相手を傷つけないで、人間関係を築くポイントは・・・


「あなたの××という行動について、私は困っている(苦しんでいる、悲しい)」ということを伝えることです。
相手の性格や、相手がなぜそれをしたかについての「あなた」の解釈ではなく、あなたが不満に思っている【相手の行動】そのものだけに言及することです。
そうすることで、相手の人間性を傷つけず、人間関係を築けるようになるのです。


 

◆もうひとつ、事例をご紹介しましょう。

ある生徒指導が苦手な中学校教師Mさんに「Iメッセージ」を実践してもらいました。

すると、生徒たちの反応は・・・

 

Mさんは、生徒たちに強く指導したら、生徒との信頼関係を壊してしまうのではないだろうか?嫌われてしまうのでは?という不安をかかえていていました。

そんな指導できない自分に自信が持てず、自分には教師の仕事が向いていないのだろうか、と常に感じていました。

そこで私は、Mさんに、「Iメッセージ」のテクニックを教えました。

 

 

まず、生徒たちの気になっている「行動」を書きだしてもらいました。


■生徒たちの行動
・通学中ヘルメットをかぶっていない
・授業中話を聞かない
・友達をいじめる

 


次に、その行動に対してのMさんの「気持ち」を書きだしてもらいました。


■生徒の行動 →私(Mさん)の気持ち・感情
・通学中ヘルメットをかぶっていない →怒っている
・授業中話を聞かない →悲しい
・友達をいじめる →胸が苦しい

 


そして、自分の「要求」を書きだしてもらいました。

 

■生徒の行動 →私(Mさん)の気持ち・感情 →自分(Mさん)の要求
・通学中ヘルメットをかぶっていない →怒っている →危ないのでヘルメットをかぶってほしい
・授業中話を聞かない →悲しい →真剣に話を聞いてほしい
・友達をいじめる →胸が苦しい →友達をいじめるのはやめて

 

そして、「私」を主語にして、語ってもらいました。

 

はじめはうまくいかなかったものの、何度か練習を重ねるうちに、生徒にうまく伝えられるようになったのです。
うまく伝えられるようになると、生徒指導もうまくできるようになり、生徒たちも納得してMさんの話をきいてくれるようになったそうです。

今では、「教師が天職かも」と感じるようになったそうですよ。

 

 

人は誰でも、ひとつのきっかけがあって、行動できる勇気さえあれば「変われる力」を持っているのかもしれませんね。

私は、今、心理カウンセラーの仕事をさせてもらっていて、つくずくそう感じるようになりました。

 


☆★☆★ポイント☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

○よりよい人間関係を築くには、I(アイ)メッセージは有効!


○I(アイ)メッセージの流れ
相手の行動に対して →自分の感情を相手に伝える →自分の要求を伝える

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●編集後記

実は私も、人とのコミュニケーションが苦手でした。

職場の上司、家族、友人に思いを伝えたくても、伝わらない。

そもそも、どう伝えたらいいのかも分からない。

学校で教えてもらった記憶もない。

「前田は、何を考えているのか分からない・・・」

「付き合いづらい・・・」

と、言われたことも、

もう少し早く、コミュニケーションの具体的な方法を知ることができたら、

もう少しラクに人間関係を築けていたかもしれませんね。



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第11号(2010年10月8日)

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