解離性障害とは?

●どんな病気か

以前は、ヒステリーの解離型と呼ばれていました。

ヒステリーには、いくつかの種類があります。

からだの病気がないのに、からだに機能障害のでる転換型と、その個人の意識に亀裂が生じるのが特徴の解離型があります。

解離型では、亀裂が生じることにより、その個人が本来もっている「これが自分だ」という感覚に不連続が生じます。

 

●症状

たとえば、非常に大きな精神的ショックの後、ある期間失踪してしまい、その間、自分の名前やそれまでの生活について忘れて、新しい名前を使って生活していることがあります。

このようなタイプの失踪をフーグ(心因性遁走)と呼びます。

 

失踪はしないまでも、大きなショックの後、自分に対する記憶を失ってしまうことがあります。さまざまな程度のものがありますが、全く記憶を失っている場合を全生活史健忘(ぜんせいかつしけんぼう)といいます。

 

フーグでは、解離の期間が比較的はっきりしており、日頃の生活の場から遁走(とんそう)してしまうので、異常に気づきやすいのですが、慢性的に自己意識に解離症状をもちながら、持続的に同じ社会で生活している場合もあります。

たとえば、多重人格では、自己の中にいくつかの人格があります。

おもな人格が一応正面にでて社会生活はしていますが、ストレスには弱く、不適応を生じやすい状態にあります。

 

また、人格全体が解離してしまうところまではいかなくても、「これが自分」という感覚が薄くなり、自分を外から傍観しているような感じがしたりします。

自分の周りの出来事も現実感がなく、まるで映画でも見ているように感じられる離人症状がみられることもあります。

離人症状は、健康な人は極度に疲労したり、マインドコントロールを受けたりしても生じます。また、うつ病や薬物依存など、さまざまな精神疾患と関連しても生じます。

他の精神疾患との鑑別を行ない、治療を始めます。

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