「自己重要感」を満たして相手を喜ばせる方法

ある中学校で起きたちょとした出来事をご紹介しましょう。

それは、授業中に起こりました。

国語の中年男性教師Nさんが黒板に、

 「会社の組織編成がおこなわれ、
 ○○の部署に人事移動したAさんは・・・」

と書いた時、一人の生徒が先生にこう指摘しました。

 「先生!移動の【移】は、地位や勤務状態が変わるので、
 【異】が正しいと思います」


こう言われたNさんは、
「なるほど、その通りだ」と素直に誤字を認め、

黒板に書いた文字を改めようとしたのですが、
その生徒は、追い打ちをかけるようにこう言いました。


 「先生は国語の先生なのですから、
  中学生でも間違わない誤字には注意してください」


確かに正論なのですが、この一言でNさんはひどく心が痛み、
学校に行くのが苦しくなり、

ついにはうつ状態になってしまいました。



◆では、どうしてNさんはうつ状態になってしまったのでしょうか?

これは、人間の本能的な欲求の一つである
「自己重要感」と関係しています。

人間は大なり小なり、

 「その場において重要な存在でありたい!」

 「他人よりも優れていたい!」

 「人から尊敬されたい!」

という欲望を抱いています。


それをないがしろにされると、
思わずカッとなったり、キレてしまったり、
心が傷ついてしまうことがあるのです。

この「自己重要感」は生理的な欲求よりもはるかに強く、
その人の年齢や地位とともに強まっていく傾向があるのです。


中年男性教師Nさんは、

 「先生は国語の先生なのですから、
  中学生でも間違わない誤字には注意してください」

と言われたことで、ほかの生徒たちの前で恥をかかされ、

教師としてのプライド、
つまり「自己重要感」をいたく傷つけられてしまいました。


Nさんがうつ状態になった理由が
おわかりいただけたのではないでしょうか。



◆人を喜ばせには?

そこから逆に、人を喜ばせる大きなヒントを
得ることができます。

 「その場において重要な存在でありたい」

 「他人よりも優れていたい」

 「人から尊敬されたい」

という人間特有の心理作用を上手く用いて、

相手の「自己重要感」を高めるように努めれば、
相手を喜ばせることができるからです。


たとえば、

相手の得意なことについて尋ねてみるのもいいでしょう。

おしゃれな先輩がいたら、

「どうやったらそういうカッコイイ着こなしができるんですか?」

といって、ファッションをのコツを聞き出したり、


旦那さんがおいしい料理をふるまってくれたら、

「この料理おいしい!どうやって作ったの?」

と尋ねれば相手だって悪い気はしません。

むしろ、優越感が満たされることで愉快な気持ちになり、
そういってくれた人に対して好感を寄せるでしょう。



最後に、オーストリアの精神科医
「アルフレッド・アドラー」の言葉をご紹介しましょう。


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 「他人とうまくつきあうには、
  相手がなんとか自分を優秀に見せよと、
  躍起になっていることを念頭におくことだ」
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◆編集後記

2012年に感謝!!

2012年のメルマガ発行は、今回で最後になります。

週1回の発行でしたが、1年間休まずに発行できたことは、
内容はともかく、僕にとっての自信になりました。

ささやかですが、続けられた充足感を感じています(●^o^●)

2013年も「気づき」や「新たな発見」のあるメルマガを
発行していけるよう、努力してまいります。

では、来年またお会いしましょう!



今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたにすべての良きことが、なだれのごとく起きますように(*^_^*)

第177号(2012年12月28日)

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