プロロングド・エクスポージャーで忘れる

東日本大震災のような大きな自然災害が起こると、
多くの人々がネガティブな感情に見舞われます。

そのような時に、どうやって乗り越えるべきかという
問題に直面すると思います。


ここに2004年インドネシア西部のスマトラ島沖で発生した
地震についての研究があります。

マグニチュード9.1という非常に大きな地震に遭遇した人々が、
そこからどのように回復していったのかを研究したものです。


その研究ではいろいろな手法が議論されていますが、

その中のひとつにプロロングド・エクスポージャー
という方法が紹介されています。



日本語に訳すと、
プロロングドは「引き延ばされた」とか
「延長された」という意味になり、
エクスポージャーとは「露出」という意味になります。


つまりプロロングド・エクスポージャーとは、
「あえてその時のことを振り返ってみる」
ということを意味しています。



東日本大震災の被害にあった
震災当時小学6年生だった男の子の話です。

その男の子は地震が起こった時、
おじいちゃん、おばあちゃんと三人で家にいたそうです。

家からは海が見えないのですが、

海の方向を見ていたおじいちゃんが、
「津波が来る!」と言ったので、

着の身着のまま慌てて三人で
高台を目指して逃げました。


家の裏山に行くと、
そこには土砂崩れで道がふさがっていました。


仕方がないので迂回して、道なき道を根をかきわけながら、
木の枝を杖の代わりにして必死になって山を目指したといいます。


途中でおばあちゃんは疲れてしまい、
足が上がらなくなってしまいましたが、

そのおばあちゃんの腰を後ろからおしてあげながら
山を登っている最中、ついに津波が押し寄せてきて
腰まで水につかってしまったそうです。


しかしようやく山頂にたどり着き、

そこで焚火をたいて濡れていた服を乾かし、
寒さをしのぎつつ救助を待ったそうです。


まさにこのようにして自分の身に起きた辛い体験を
人に語って振り返ることが、

プロロングド・エクスポージャーなのです。


自分自身で過去を振り返ることで、心は癒され、
ようやくその体験から離れることができるといわれています。

忘れるためには、一度その体験を思い出し、
向き合う作業が必要なときもあるのです。



カウンセリングで、過去の辛い体験を話すと、
スッキリするというのは、

そういった人間の心の働きがあるからなんですね。


 

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3か月後、腹筋がどうなっているのか、楽しみです。



今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたにすべての良きことが、なだれのごとく起きますように(*^。^*)

第273号(2014年11月7日)

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