許せないことは、無理に許さなくてもいい

「許す」というのは美しい行為です。

美しいだけに、「許してあげなさい」という文句は
水戸黄門の印籠のように、有無をいわさぬ力を持っています。

どんな人をも、どんなことをも温かく許すことができれば、
それは確かに素晴らしいでしょう。

悪いことをした人物や、嫌な人を許せない自分が、
ずいぶん心が狭い「欠陥人間」のように思うことも、あります。


しかし、悪いことを許せないと感じる人は、正常な人です。

決して欠陥人間ではありません。


あなたは、人を何人も殺した凶悪殺人犯を、
ニコニコと笑って許せるでしょうか?

私はそのほうが欠陥人間であると思います。

人間は神様ではありません。


「許す」というのは、
そう簡単にしていいことではないと思うのです。


「許せない」という気持ちがわいてきたときには、
無理に「許そう」などと思わずに、「なぜ許せないのか」を
考えてみることです。


 ・どこまでなら許せるのか?
 ・どこからは許せないのか?


それがあなたの倫理観のラインです。


頭だけで無理に許そうと努力していると、
この倫理観があやふやになってきます。

いちいち誰かに教えてもらわなければ、
どこから許すのか決められなくなってしまいます。

心が狭かろうが、人から何て言われようが、
自分の「許せない」気持ちは大切にすべし、です。


とことん「許せない!」と怒ったら、
自然と「もういいや」と許す気持ちになることもあります。

そういうときは、自分が心から「許す」のですから、
気持ちも納得するでしょう。

他人に「許してあげろ」と言われて、
許すフリをするのが危険なのです。


反対に、あなたも、誰かに軽々しく「許してあげなさい」
なんて、言わないほうがいいでしょうね。


関係ない他人が、関係ないことを許すのは簡単なこと。

しかし、他人からみたら、「そんなささいなこと」
と思うものでも、当の本人には許せないこともあるのです。

その人が許せる気持ちになるまでは、どうしようもありません。


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今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたにすべての良きことが、なだれのごとく起きますように(*^。^*)

第283号(2015年1月16日)

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