他人に恩を売るべからず

人と人との関係は、
基本的に1回1回で「お互い様」になっています。

逆にいえば、
1回1回で「お互い様」にならないような関係は続きません。


たとえば親子関係。

子どもは生まれた時は、
何もできずに親の世話を受けて育ちます。

では、親が一方的に与えてばかりの関係かと言えば、
そうではありませんね。

子どもはかわいいし、子どもの世話をすることで
親は楽しみを得ています。

温かい愛情関係も育ち、親の人生も充実します。

与えてばかりではなく、ちゃんともらっているのです。

「お互い様」です。


これが、

「私はこんなに一方的に世話をしたのだから、
 子どもが大きくなったら老後の世話をさせよう」とか、

「老後が心配だから子どもをつくろう」
という気持ちなら、やめておいたほうがいいでしょう。

それは「お互い様」ではなく、
自分だけが得ようとしているからです。

そんな関係は必ず崩れます。


恩を売って、
いずれその恩を返してもらおうという気持ちがある人は、
決して満足するだけのものは返してもらえません。

というのは、
そういうことを考える人は、そもそもが自己中心的で、
相手がなにがしのものを返してくれたとしても、
「まだ足りない」と思うのです。

「私はこんなにあなたに尽くしたのに、たったこれだけ?」
と要求する。

相手は負担を感じ閉口してしまいます。


「いまごろ、こんな要求されるくらいなら、
 別に尽くしてくれなくてもよかったのに」

と思うでしょう。

恩を売られているとも知らずに借りてしまって、
いつの間にか膨大に膨らんだ「利子の請求」
をされているようなものです。


恩を売ったり買ったりする人間関係は、
必ずいつかどこかで崩れます。

どちらかに不満や負担が出てきます。

相手に何かするときは、自分がそうしたいからする
という気持ちに徹すること。

後から見返りを期待しない。

そのときそのときの自分の好意だけとする。

将来、「あんなにしてやったのに」と後悔しそうなら、
それはその行為があなたにとって少し負担が大きいことなのですから、
無理をしないほうがいいでしょう。

反対に「恩を売ろう」という気持ちが少しでも見える人からは、
世話を受けないことをおすすめします。

お互いにローンなしでつきあえる対等な人間関係がベスト。

これなら長続きするでしょう。
   

 


 

◆編集後記

仕事が大変な時、

「仕事がありすぎる苦しみと、仕事がなさすぎる苦しみ、
 どちらがましか?」

と自分自身に問うようにしています。

僕は両方とも経験していますが、
仕事がなさすぎる苦しみのほうがはるかに苦しい。

仕事がないことで社会との接点が少なくなり、
自分の存在価値に自信が持てなくなるのでしょう。

一番いいのは、ほどほどな状態なんでしょうけどね。



今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたにすべての良きことが、なだれのごとく起きますように(*^。^*)

第352号(2016年5月13日)

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