「感情」は変えず、「考え方」を変える

感情のコントロール方法の一つに、森田療法があります。

森田療法とは、森田正馬先生が考案したもので、
主に神経症の治療などに使われています。

森田療法には「感情」を変えないで、「行動」など、
変えることのできるものを変えていこうとするものです。


西洋人と東洋人の考え方には違いがあります。

西洋人は、どちらかというと意志や理性の力で、
何でも変えられると思っています。

一方、東洋人は、
自然に起こるものは人間の「意志」や「理性」では
簡単には変えられないと考えています。

森田先生の考え方は、
「感情」そのものを変えることはできないから、
「行動」など変えられるものを変えていきましょう、
というものです。


たとえば、

「人前であがって顔が赤くなるのが怖い」

「赤くなった顔を見られるのが恥ずかしいから、
 あまり外へは出ていきたくない」

という人がいたとしましょう。

顔が赤くなるのは、人間にとって自然現状なのだから、
意志の力で顔の血流を変えようとしても無理です。

変えようがないものを変えようとして
ジタバタしても仕方がないので、
顔か赤くてもできることを考えていくのです。


治療者:「顔が赤いと、どうなるんですか?」

相談者:「人に嫌われちゃいます」

治療者:「だから、人に会わないようにしているんですか?」

相談者:「そうです」

治療者:「でも、もし会わないように避けていれば、
     かえって嫌われちゃうんじゃないんですか?」

相談者:「・・・・」


こういったやりとりをしながら、
少しずつ考え方を変えてもらいます。

大事なことは、
顔が赤くても人に会いに行くということです。

人は、相手のことをそれほど気にしていないから、
実際に会ってみれば、

「なんということもなかった」ということはよくあります。

顔が赤くても嫌われるようなことはありません。

「顔は赤くなるし、あがってしまって何も言えない」
という人には、

あらかじめ言いたいことを
原稿にまとめておくようにアドバイスし、
それを行う場に持っていってもらうこともあります。

本人は、顔が赤いし、
言いたいことがしどろもどろしか言えないので、
相手に嫌われると思い込んでいます。

しかし相手の側からすると、
顔を真っ赤にしながらも一生懸命にしゃべっている姿を見て、

「なんて誠実な人なんだろう」
と思うかもしれません。

「話が苦手なのに、それでも私に会いにきてくれたんだ」
と感じてくれる人もいるかもしれません。

「案ずるより産むが易し」ということもあるのです。


◆編集後記

 

いつも僕のみかたでいてくれた父が、亡くなりました。

そのため、ご予約をいただいていたクライエントさんには、
大変ご迷惑をおかけしました。

今年の8月までは、入退院を繰り返しながらも、
ほぼ普段通りの生活ができていたのですが、
ここ数ヶ月で容体が急変してしまいました。

父は、若くして事業を引き継ぎ、
連帯保証人になってしまった祖母の数億円の借金を
返済しました。

壮絶な人生でした。

でも、たくさんの人に影響を与え、慕われ、
今更ながら父の偉大さを痛感しております。

「人は知らない人にはなれない」
といいます。

僕の人生のモデルは父です。

だからといって、全てを真似することは、
とてもじゃないけど出来ませんが、

少しでも「父の教え」を守り、
世の中に影響を与えられるような人間になりたい。

そうなることがせめてもの父への恩返しだと感じています。



今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたにすべての良きことが、なだれのごとく起きますように(*^。^*)

第424号(2017年10月6日)

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