喜んでいる相手に対して、
「よかったね」と言うのではなく、
「いいことは続かないから、油断しないほうがいいよ」
と水を差す人。
悲しんでいる人に向かって、
「大変だったね」と慰めるのではなく、
「あなたにも責任があるから反省しなくちゃ」
と無責任な励まし方をする人。
このような人は、
会話の相手を怒らせることが多くなります。
なぜなら、相手の気持ちに沿ってあげるという、
人づきあいの基本ができていないからです。
相手が楽しんでいるときは、自分との会話を通して、
もっと相手に楽しくなってもらえるのが、
会話の上手な人です。
そういう人は、相手が悲しんでいるときは、
その思いを受け止めてあげることで、
悲しみを小さくしてあげられます。
そういう人は、いくら元気づけたいからといって、
相手の気持ちを無視して、
「反省しなよ。あなたはまだ恵まれているほうだよ。
私なんてもっとつらいことがあったんだから」
というようなことは言いません。
人は、自分の気持ちを相手に伝えるために
会話をするのです。
自分の言葉に共感してもらえなければ、
話している人は、「自分を拒絶された」と感じるでしょう。
相手の言葉をしっかり聞いて、
「そうですね」「わかります」と肯定の言葉を返すことは、
相手の感情を受け止めることと同じです。
相手の気持ちを理解しようとせず、
自分の気持ちを押し付けるばかりでは、
相手にストレスを感じさせてしまいます。
会話をスムーズに進めるためには、
「言葉」の中にある「相手の感情」を意識することが
欠かせないのです。
◆編集後記
2017年ラストのメルマガです。
今年も毎週金曜日、週1回ですが
怠けずに発行し続けることができました。
父の死という大きな出来事もあった中での
メルマガ発行は苦しい時期もありましたが、
どんな状況や環境になっても、
自分で決めたことが出来たというのは、自信になります。
僕は自分に対して厳しい方だと思います。
組織に属していないので、自分で自分を教育しなければ、
すぐにダメになってしまうという恐怖があるのかもしれません。
でも、厳しすぎる部分もあるので、
2018年はそこをどうするかが課題になりそうです。
今年も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたにすべての良きことが、なだれのごとく起きますように(*^。^*)
第436号(2017年12月29日)