お世話になった恩人に対して、
「あのとき、○○さんが仕事を紹介してくださったおかげで、
今の私があります」
という感謝の気持ちを伝えることは、相手を喜ばせます。
しかし、自分がこの逆の立場で、
相手をお世話してあげたときに、
「君が、今の仕事で成功しているのは、
元はと言えば私のおかげだよね」
というような恩きせがましい言葉を使ってはいけません。
お礼は催促してもらうものではないからです。
起業家のMさんは、
二十名の社員を抱える中小企業の社長です。
Mさんは、社員に対してサービスが旺盛な人でした。
たとえば、
会社に利益がそんなに出ていないうちから、
社員に高いお給料とボーナスを与えたり、
社員が平等に休暇をとれるような制度を作ったりしていました。
そんな社長の気配りに皆感謝して、
「一生M社長についていきます」
と言い出す社員もいました。
しかし、会社が成長して、社員数が増えてくると、
社長の態度が変わってきました。
「君が年齢の割にお金持ちなのは、
僕がたくさん給料を払ってきたからだ!」
「今度の日曜日、何としてでも都合をつけて、
取引先のゴルフ接待に行ってくれ。
君には特別に高い給料を払ってるんだから、
恩返しのつもりで行け!」
特に、古株の社員に対して、
このような恩着せがましい言動をとるようになったのです。
そして、とうとう創業時から社長の片腕だった社員が、
「社長は変わってしまったから、
もうこの会社にはいられない」
と怒りだし、退職してしまいました。
「かけた情は水に流せ、受けた恩は石に刻め」
という言葉があるように、
人に対してしてあげたことはすぐに忘れてしまうくらいが、
人間関係を良好に保つためにはいいのです。
そういった状態を作り出すためには、
今の自分自身が満たされていることが、
心の余裕を生み出します。
もし、仕事で満たされないのであれば、
趣味でもプライベートでも何でもいいので、
心を満たす何かを見つけてみるといいでしょう。
時々は、目を閉じ、
「今の自分の心は満たされているのか?」
と内面を探ってみてもいいかもしれませんね。
◆編集後記
ぽっこりお腹が目立ってきました。
膝痛でまともな運動が3か月できていないので、
カロリー消費が上手くできていないのが原因だと思います。
だからといって食生活を変えることも出来ない。
このままだとさらにお腹がぽっこりしそうです。
「まあ、いいか」と思えればいいのでしょうが、
なかなかそう思えません。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたにすべての良きことが、なだれのごとく起きますように(*^。^*)
第449号(2018年3月30日)