具体的なことだと相手に伝わりやすくなる

 具体的ではない話は、すぐ忘れます。

たとえば、
「新聞を読むと、今の時代の流れといったものが、
本当によくわかるねえ」

と誰かが言えば、

「まあ、そうなんだろうなあ」と思います。

けれども、次の瞬間には、
「さてと、今日の昼めしは何にしようかなあ」と思いはとんで、
もう新聞うんぬんの話など忘れています。


では、

「新聞を読むと、今の時代の流れというものが、本当によく分かるって、
社長がおっしゃってました」

と言ってみる。

「社長が・・・」という具体的なことがひとつ加わるだけで、

「そうか、社長がそういわれるんだったら、新聞を毎日よく読むようにするか。
といっても、私はスポーツ欄とテレビ欄くらいしか読まないからなあ。
これからは社会欄や経済欄にの目を通すようにしよう」

と、少し気持ちが動きます。

たんに、「新聞を読むと」と言われるよりも、
人の心を動かしたわけです。


さらに、

「特に社長は、書籍の広告欄を丹念に読むのだそうです。
どういう本が売れているかによって、今の人たちが興味をもっていること、
どういうことに問題意識を持っているのか、
といったことがよくわかるのだそうです」

と、付け加えます。

こういわれると、

「さすが社長だ。目の付け所が違う。
こういうところが他社の真似できないようなユニークな商品を
開発するコツなんだろうなあ」

と、翌日の朝刊は書籍の広告欄から読み始めることになります。


さて新聞の書籍広告欄に、
「いまの時代を読む」というタイトルの本があり、
その広告を見たときはそれほど購買意欲を動かされることは
なかったのですが、

たとえば会社の同僚の机の上に、その本が置いてあったとします。

「この本、読んだの?」と聞くと、

「いい本だよ。わかりやすくて、ためになる本だ」という返事。

「ちょっと見せて」と手に取って目次を見たり、
中身をパラパラめくってみたりしているうちに、

広告を見たときにはそれほど動かされなかった購買意欲が
ムクムクと動き出し、会社帰りに書店に立ち寄ることになります。


なぜ、このような行動をするかといえば、
具体的なことを聞いたり、見たり、触れてみたりした結果です。

具体的なものがあると、いっそう理解が深まり、気持ちが動かされ、
意欲をかきたてられるのです。

こういう人が、こういった。こういう事実があった。

こういう味がした。

香りがした。

そんな話を織り交ぜていくことです。

あるいは、実際のモノを見てもらう、という工夫もあるでしょう。

「人に伝える」とは、そういうことです。


◆編集後記

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今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたにすべての良きことが、なだれのごとく起きますように(*^。^*)

第460号(2018年6月15日)

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