愛情という名を借りた支配「共依存」とは?

今回は、共依存についてお話しします。


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では、話をはじめましょう。


共依存という言葉をご存知でしょうか?

僕のカウンセリングでは、
共依存で苦しんでおられる方は
相当数いらっしゃいます。


共依存を分かりやすくいえば、

「愛情という名を借りて相手を支配すること」

です。


「愛情」とは、
与える側と受け取る側の双方にあって
成り立つものなのですが、

受け取る側がそれを苦痛や拘束と感じれば、
それは愛情ではなく、「支配」なのです。

おまけにその「支配」は、
受ける側の自尊心を奪い、
抵抗不能に陥らせるしかないのです。


共依存関係にある人たちは、
「不幸でいながら離れられない関係」
にあると言えます。



もう少し専門的に説明すれば、

Aさんを困らせて支配するBさんと、
そのBさんを心配し、世話をすることで
支配するAさんとの間の硬直した
二者関係のことを言います。


たとえば、

 ○摂食障害の娘とその母
 ○不登校の子とその母
 ○ギャンブル依存症の夫とその妻
 ○アルコール依存症の夫とその妻・・・

というように、

問題を起こす人と
そのそばにくっついている人との関係で、

その関係がお互いに不幸という場合は
共依存と言えます。



共依存の行動様式は、
特に日本によくみられるものです。

あまりにも日本の文化の中で
当たり前になっていて、

共依存的な人ほど他人の世話をする
「よい人」としてみられがちなようです。


信田さよ子さんの著書
「夫婦関係を見て子は育つ」(梧桐書院)
で共依存の問題について、
よくわかる文章がありましたので、
内容の一部をご紹介させて頂きます。


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(引用ここから)

●共依存で大きな問題となるのは、
「親子の共依存」です。

母親は自分の考えを子供に押し付け、
自分の思い通りに育てようとします。

母親は、それを子供への愛情と思い、
支配していることに気がついていないのです。

一方、支配されている子供は、
重苦しく、生きづらいと感じてはいますが、
離れることができません。

日本にはこうした母親の愛情に
おしつぶされそうになりながら育った
いい子たちが多いのです。

また、「夫婦の共依存」は、
「愛情」や「世話」という美しい言葉で
夫を支配する妻、

アルコールやギャンブルで
妻を困らせて支配しようとする
夫の二人の関係で、

妻は苦しみながらも、
夫から離れられないという、
嗜癖的としかいいようがない関係です。

このように共依存は「関係」
への嗜癖なのです。

「嗜癖って何?」と問われたら、私は
「ハマること」
「わかっちゃいるけどやめられないこと」
と、答えています。

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●共依存の人は、自分のことより、
他の人の面倒を見なくては、
と常に思っていますから、
なんでもしてくれます。

この共依存はどこから生まれてくるのでしょうか?

生まれつきの性格なのでしょうか?

私は「うまれつき」という言葉を使いません。

そして、「性格」という言葉もほとんど使いません。

このような関係は、
つくられてきたものなのです。

つくられてきたものですから、
変えることができます。

ですから、あまり固定的に
考えないほうがいいでしょう。

では、どのようにつくられてきたのかを
考えることにしましょう。

私たちは成育歴の中で、
親との関係を生き延びるために
自分をつくりあげてくるのです。

それは、「そうするしかなかった」のです。

成長してどんなにいやな人柄になっても、
そうやってその人は生き延び、
適応してきたのです。

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●他人の人生を生きるのが共依存ですから、
相手がいなくなってしまっては困るのです。

そこで、親は子供を離さないようにします。

ところが親がいう言葉は
「あの子はなかなか親から離れようとしない」
なのです。

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●親が子供から離れることだけが
息子を立ち直らせる唯一の方法。

つまり、
息子の人生を息子に返していくことが、
問題解決の第一歩ということが、
母親にはなかなか分かってもらえません。

それくらい「親の愛」への思い込みは
強いのです。

「親の愛」で息子を立ち直らせるという
信仰はなかなか崩れません。

(引用ここまで)
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また、信田さんは、
「自分で生きる力」は、

他人が世話をし、
面倒を見ることで奪われ弱っていく、
とも語っています。

*だからといって、育児放棄や
ネグレクトは別の問題です。


親は子を想い、
何でもしてあげたいと思うその気持ちが、
子どもにとっては「重い」と
感じてしまうこともあるようです。


そして、

「親の期待に添えない自分はダメだ」 

「このままの自分ではダメなんだ」と、

自尊心が傷つき、
存在価値を見出せない
高校生や大学生が多いというのも、
カウンセリングをしていて感じることです。



さて、私たち親が、
子どもにしてあげられることは
何なのでしょうか?

そろそろ真剣に考える時期に
きているのかもしれませんね。


生きづらさの要因のひとつが、
共依存だとしたら、

子どもにしてあげられることは、
「自分の世代で共依存関係を改善する」
ことなのかもしれません。


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今日も最後まで読んでくださり、
ありがとうございました。

第575号(2020年6月3日)

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