不登校の実態と対応について

不登校とは、一般的に何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的な要因・背景により児童・生徒が登校しない、登校したくてもできない状況にあることをいいます。

(ただし、病気や経済的な理由は除く)

 

不登校児童・生徒を「甘えているのでは?」「怠けているのでは?」と思っている方が多いのは事実です。

しかし、子どもたちは、学校に行きたくても行けない、行けない何かがあるのです。その何かが心にブレーキをかけているのです。

 

当カウンセリングルームでは、そんな不登校でつらい思いをされている「児童・生徒の保護者・支援者」のご相談、対応のご支援をおこなっております。

不登校の実態と対応【目次】はこちら

不登校の現状と全都道府県の実態

 公立の小学校・中学校の不登校の実態を調べてみました。件数は平成19年度には微増したものの、近年は減少傾向にあるようです。

 しかし、中学校の不登校実態は深刻です。生徒数に対しての不登校者数の割合は、全国平均で2.85%。1クラスに1人の割合で不登校生徒がいるのが、今の教育現場の現状なのです。

 

★不登校でお困りの方はこちら☆  
  →不登校のご相談について

不登校児童・生徒の状況(全国の小学校、中学校)

●不登校児童・生徒の状況(全国の小学校、中学校)

 

 小学校

 中学校

 学校数(校)  児童数(人)  不登校(人)  学校数(校)  生徒数(人)  不登校(人)
 平成14年       25,869       105,383 
 平成15年       24,077       102,149
 平成16年       23,318       100,040
 平成17年   23,123  7,197,458   22,709   11,035  3,626,415    99,578  
 平成18年   22,878  7,187,417   23,825   10,992  3,601,527   102,957
 平成19年   22,693  7,132,874   23,927   10,955  3,614,552   105,197
 平成20年   22,476  7,121,781   22,652   10,915  3,592,378   103,985
 平成21年   22,258  7,063,606      10,864  3,600,323   
 
 *以下の都道府県の数値は、平成21年のデーターです
 埼玉       828    398,034   1,139           448    197,933   5,919     
 東京     1,373    594,326   1,862        817    311,305    7,899  
 神奈川       895    488,120   2,065         480    230,944    8,286   
 千葉       855    338,011     822          406    165,018    4,417  
 群馬       344    117,138     334          178      59,734    1,679   

「政府統計の総合窓口」の資料から作成 

★不登校でお困りの方はこちら☆  
  →不登校のご相談について

▲このページの一番上に戻る 

不登校児童・生徒数【都道府県】状況(平成20年、小学校、中学校)

●不登校児童・生徒数が多い【都道府県】状況(平成20年、小学校、中学校)

   小学校  中学校
 不登校児童数(人) 不登校児童数÷児童数(%)  不登校生徒数(人) 不登校生徒数÷生徒数(%)
 1 神奈川  2,065  長野   0.50 神奈川  8,286 神奈川   3.59
 2  東京   1,862  滋賀   0.47  東京   7,899  栃木   3.39
 3  愛知   1,652  岡山   0.47  大阪   7,510  岐阜   3.33
 4  大阪   1,489  島根   0.47  愛知   6,591  奈良   3.26
 5  埼玉   1,139  高知   0.46  埼玉   5,919  長野   3.22
 
 45  鳥取     132   福島   0.20  島根     638   北海道   2.33
 46  宮崎     111  愛媛   0.18  徳島     620  秋田   2.15
 47  秋田     111  宮崎   0.17  鳥取     432  宮崎   2.09

「政府統計の総合窓口」の資料から作成 

★不登校でお困りの方はこちら☆  
  →不登校のご相談について

▲このページの一番上に戻る

不登校児童・生徒数【全都道府県】状況(平成20年、小学校、中学校)

●不登校児童・生徒数が多い【全都道府県】状況(平成20年、小学校、中学校)

   小学校  中学校
 児童数(人)  不登校者数(人)

不登校者数÷ 児童数(%)

 生徒数(人)  不登校者数(人)

不登校者数÷ 生徒数(%)

 北海道   278,684       728      0.26   149,060     3,470        2.33
 青森    76,894       183      0.24    42,567     1,263        2.97
 岩手    73,284       147      0.20    39,391     1,005       2.55
 宮城   129,708       439      0.34    66,506     2,122        3.19
 秋田    54,000      111      0.21    30,610       658        2.15
 
 山形    64,207       155        0.24    34,809       857       2.46
 福島   119,587       239      0.20    63,682     1,507     2.37
 茨城   169,903       459      0.27    87,140     2,607        2.99
 栃木   113,232       398      0.35    57,967     1,967     3.39
 群馬   117,138       334      0.29    59,734     1,679     2.81
 
 埼玉   398,034     1,139       0.29   197,933     5,919        2.99
 千葉   338,011       822      0.24   165,018     4,417        2.68
 東京   594,326     1,862        0.31   311,305     7,899      2.54
 神奈川   488,120    2,065       0.42   230,944    8,286       3.59
 新潟   129,053       441      0.34    67,776     1,940     2.86
 
 富山    60,459       207       0.34    30,918       733        2.37
 石川    67,132       203      0.30    34,052       924        2.71
 福井    47,472       153      0.32    25,040       655        2.62
 山梨    49,820       146        0.29    27,053       871        3.22
 長野   125,832       632      0.50    64,918     2,091        3.22
 
 岐阜   123,777       503      0.41    62,816     2,094       3.33
 静岡   213,771       807      0.41   108,500     3,239        2.99
 愛知   439,379     1,652        0.38   215,509     6,591        3.06
 三重   107,830       377       0.35    54,707     1,574        2.88
 滋賀    87,258       414      0.47    42,412     1,265     2.98
 
 京都   140,729       479        0.34    72,024    2,022        2.81
 大阪   498,933     1,489       0.30   247,972    7,510      3.03
 兵庫   325,442       763      0.23   160,879    4,429         2.75
 奈良    79,588       316      0.40    41,878    1,367        3.26
 和歌山    56,892        258        0.45    30,826      904         2.93
 
 鳥取    32,762      132         0.40    17,344      432        2.49
 島根    39,009      182        0.47    20,744       638        3.08
 岡山   112,290      527        0.47    56,989    1,752         3.07
 広島   161,719      612         0.38    82,711    2,502        3.02
 山口    78,320      297        0.38    40,055    1,221        3.05
 
 徳島    42,041       136         0.32    22,010       620        2.82
 香川    57,458      151        0.26    28,173       806        2.86
 愛媛    79,234      142         0.18    39,902     1,001        2.51
 高知    39,829      184         0.46    21,410       664      3.10
 福岡   283,523      708         0.25   144,361     4,331        3.00
 
 佐賀    52,382      149         0.28    27,833       740        2.66
 長崎    82,840      201       0.24    45,092     1,300         2.88
 熊本   103,976      237         0.23    55,339     1,454        2.63
 大分    65,240      215       0.33    34,336     1,043       3.04
 宮崎    66,575      111       0.17    35,888       750    2.09
 
 鹿児島     96,763      282         0.29    52,687     1,403       2.66
 沖縄   101,060      402      0.40    51,503     1,463     2.84
   AV 0.32%    AV 2.85%

「政府統計の総合窓口」の資料から作成 

★不登校でお困りの方はこちら☆  
  →不登校のご相談について

▲このページの一番上に戻る 

不登校児童・生徒の心の理解

●それでは、不登校児童・生徒は、どんな心境でいるのでしょうか?

 どんな気持ちで日々の生活を送っているのでしょうか?

 

一般的に下記のような「子供の心」を大人が理解することが、大切です。

  @そっとして欲しいけど、学校のことは気にかかる

  A理由なんて分からない

  B自分のために迷惑をかけている。

  Cロープの先を誰かに握っていて欲しい

  D直接的な連絡は嫌だけど、情報はほしい。

 

 

●早稲田大学で名誉教授を務められた、加藤諦三さんによると・・・

 よく不登校の人を励ましてはいけないというアドバイスがなされる。そのとおりなのであるが、なぜ励ましてはいけないかという理由が説明されていない。
 大切なのは、その人の無念の気持ち、悔しさ、憎しみの感情をくみとってあげるということなのだ。彼らは「私を愛して」と叫んでいるのである。それなのに愛してくれないから憎んでいるのである。

 たとえば、不登校であれば、学校に行かないことによってその子が何を表現しているのかを考える必要がある。 

「心の休ませ方」著:加藤諦三より

 

 さて、私たち大人が、不登校苦しんでいる児童・生徒にできることは、何でしょう?

 

 子供のためと思い、自分の思い通りに子供を動かそうとしている親は、多いようです。子どものためにしてあげることは、決して悪くないのですが、「ほどほど」にしてあげないと、子供もつらいようです。そのプレッシャーに押しつぶされそうになってしまのです。

 子どもの立場からすると、不登校は、

「いいかげん気づいてくれよ!」という、無言のメッセージなのかもしれません。

 

★不登校でお困りの方はこちら☆  
  →不登校のご相談について

▲このページの一番上に戻る

不登校の原因と心理カウンセリング

 不登校の原因は、さまざまで、理由を探すのが困難、というのが現実です。しかし、分からないからといって、何もしなければそのままです。

 大切なのは、仮説を立て、実行し、検討することです。つまり、反応を確かめながら、うまくいく方法は継続し、うまくいかない方法は続けないという取り組みなのです。

 

 そこで有効な手段として、「解決志向ブリーフセラピー」という心理療法があります。

 特徴は、

 @原因を探らないで、解決策に焦点を当てる

 A小さな行動を起こすことにより習慣を変える

 B短期療法なので解決までの時間が短い 

 

 不登校児童・生徒に有効なのはもちろん、その支援者(保護者・教師)の心の安定にも有効な心理療法です。

 

★不登校でお困りの方はこちら☆  
  →不登校のご相談について

▲このページの一番上に戻る

不登校児童・生徒の対応「心のストレッチルーム」でできること

◇心のストレッチルームでできることは?◇

 

 不登校の問題で苦しいのは、児童・生徒だけではありません。

その保護者や支援者、教師の方々もつらいでしょう。

 

 例えば、父、母、息子の3人家族で、息子が不登校だとします。

学校に行けない息子もつらいでしょう。

しかし、もっとつらいのは専業主婦である母親の場合が多いのです。

もちろん、父親もつらいでしょう。

けど、基本的に仕事に出ているので、

仕事中は不登校の問題から意識を離すことができます。

 

 専業主婦の母親はどうでしょう?

 1日中、不登校の対応に向き合わなくてはならないのです。

さらに「家族に無関心な夫」だと発狂したくなるのも分かります。

心が不安定になるのは当然でしょう。

 

 カウンセリングは、家族の中で一番苦しんでいる人におこなうと、

効果があるといわれています。

その人の心がラクになることで、周囲の人の心がラクになるのです。

 

 当ルームでは、

主に、不登校で苦しんでいる児童・生徒の保護者や支援者に焦点をあてて、

カウンセリングをおこなっております。

 

★不登校でお困りの方はこちら☆  
  →不登校のご相談について

▲このページの一番上に戻る

不登校児童・生徒をもつ保護者の相談事例

1年前から不登校の息子(中学2年、長男)を持つ母です。「何で学校に行かないの?」と聞いても、はっきりした理由は分かりません。なんとか説得して、明日は行くと約束しても、朝になるとお腹が痛くなり、行けないの繰り返しです。

なんとかならないものかと思い、元教師の方が心理カウンセリングをされている、電話カウンセリングを受けました。電話カウンセリングで他には言えないような、夫婦間の問題を聞いてもらえたとき、「不登校の原因は私たち夫婦の問題では?」と気づきました。

それから、夫と、とことん話し合いました。夫の協力もあり、私の精神的なストレスも減ってきました。すると、週に2回息子が学校に登校できるようになりました。相談室登校ではありますが、大きな進歩です。
息子が不登校になり、とても不安でした。相談できる人といえば、担任の先生と、たまに学校を回っているスクールカウンセラーくらいでした。

放課後、息子と一緒に学校にいき、担任の先生に個別授業をしてもらっていた時期もあったのですが、担任の先生も忙しそうで、なんだか悪い感じがしてました。でも、頼れる人も少なくて・・・
なんとなく、夫婦の問題かな?と感じていたのですが、そこまで、担任の先生やスクールカウンセラーに話す勇気がなかったというのも正直ありました。たぶん、どこかで「もし、情報がもれたら・・・」という不安があったのかもしれません。
自分や周りの人のことを全く知らない人に話すということが、私にとっては、本音で話せたのかもしれません。

 (パート勤務、女性、39歳)


実は、数年前から夫の女性問題で悩んでいました。ですが、子どものためと思い、離婚は思いとどまっていました。

今は、夫婦の会話はほとんどありませんし、寝室も別々です。食事もほとんど別々で、たまに家族3人で食べにいっても会話らしい会話はありません。しかも数年前から夫からの暴力も受けていました。さらに、追い討ちをかけるように、娘(高校1年)の不登校。どうしようもなくて、心理カウンセリングをうけました。
どうやら私は、自分の人生を生きていなかったようです。いつも誰かのせいにして、誰かの人生を生きてきたことに気が付いたとき、夫に離婚を申し出ました。夫は「離婚は絶対にしない」の一点張りで、調停中です。まだ離婚は成立していませんが、今までの夫からうけた仕打ちを考えると、別れるのは当然だと思います。

また、娘も応援してくれていて、「お母さんが頑張っているんだから、私も!」と、午前中だけですが高校に行きだしました。なんだか、少しずつ何かが変わってきているようです。

 (主婦、43歳)

★不登校でお困りの方はこちら☆  
  →不登校のご相談について

▲このページの一番上に戻る